しょーしきのしょーしつてん

消失点を探そうと思います

幼馴染の魅力についての一考察

 一考察とかいっても私がどういう風に幼馴染が好きかという話にしかならない。まあそれは仕方なかろうなのでいい。
 で――幼馴染の何がいいのかというのを考えると、まず幼馴染と頭についていてもどんなのは駄目なのかを考えるのが楽だし手っ取り早いので、まずはそちらの方向から攻めることにする。例えば、幼なじみと甘〜くエッチに過ごす方法みたいな作品と幼馴染の扱い方は何か違うなあという感じがする。つまり幼馴染が複数出てくるのはNGなのだということだと考えていいだろう。また、幼馴染が噛ませ扱いされるのも嫌いである。転校生がメインヒロインで幼馴染が噛ませになる展開はちょっと頂けないなあという思いが強い。
 この二つを考えると、私にとっての幼馴染の重要なところは、唯一性なのではないかと推測できる。幼馴染が持つ唯一性というのは、端的にいって主人公と一緒に過ごした時間の長さ、その二人しか知らない記憶を、他の誰も手に入れることができないという点にあり、ラブコメやギャルゲーエロゲーにおいて、幼馴染のアドバンテージや魅力はそこにあるのだということがある。また恋愛と性欲は別物だともいわれ、長くいた機関が長いからといってそういった関係になるとは限らない訳だが、それは必ずしも独立しているわけではなく、どちらかの要素がどちらかを高めることもあり、それどころか二つの要素が相乗的に高まることもあるわけなのだから、その辺が幼馴染の魅力にもつながるといっていいだろう。
 だが、そのアドバンテージ性故に余計な属性や要素を付随させられることがあって私はとても悲しい。その代表的なものがヤンデレである。主人公に相手をされないが故にライバルに包丁とかを振り回す感じに豹変することが多々あるのだが、それって製作者側が幼馴染は主人公とくっついて然るべきという意識を幼馴染キャラに投影している結果なのではと思うので、じゃあ大人しくくっつけたれや!!! と今思いました。
 まあとにかく、幼馴染はもっと見直されて欲しいと思うわけで、オーソドックスな幼馴染ももうちょっと復活していけば、更なる発展があるのではないかと期待しているということで。
 ある日ある時に偶然出会うことも運命なのかもしれないけど、物心つく前からずっと一緒にいたということもまた運命なのではないか、と。