しょーしきのしょーしつてん

消失点を探そうと思います

青い花最終話・並びに放浪息子最終話感想・雑誌掲載ネタバレアリ

 読みました。

 どちらも神がかっていてひれ伏すことしかできない感じなんですが、とりあえず放浪息子と青い花に分けてお話しようかと思います。

 まず放浪息子。正直なところ、私に載って放浪息子はもはや持て余し気味の作品であり、ここのところはにとりんについていけてない感じだったのですが、完結ということでようやく背中に手が届いたのかなという気がします。はっきりということはできないのですが、単行本「ぼくは、おんなのこ」P31にある「僕らの未来は明るい」という台詞を引用しておきます。

 キャラについてちょっと振れれば千葉さんは相変わらず千葉さんなんですけどやはり丸くなったという感じ。佐々木相手に○○を○○○ていたのが最高でした。高槻さんは「目指す人はもっと早くから行動してるよ」の台詞がくぁーって感じ。ようやくですよようやく。マコは大方の予想通り。あんなちゃんは天使とか超えてますよね。あーちゃんとガチれるレベル。

 そんでもって、エロエフのインタビューとか最終話とか見てるとどうしても「やっぱりよくなかったじゃねえか」とどうしても思わざるを得なかったわけで。

 何がよくなかったのかっていえば、勿論アニメ版最終話のにとりんの「いいんだ、これで」だった訳で、私の観測範囲であそこを褒めている人はあまり見かけません。このシーンは原作では無言で呆然とした表情になるところでした。アニメだとこの台詞のあと舞台にスポットライトが辺りにとりんが一歩踏み出すという実によくできたシーンではあったのですが、少なくとも、原作既読組(私)から見て、放浪息子という作品のラストとして適しているかといえばNoだといわないといけなかったということです。

 こういうこというと原作厨がどうのとか原作とアニメは別だとかみたいな話がでてくるかと思いますが、こちらは天ぷらを天つゆで食いたいのにソースをかけられたりしたらそりゃ違うものだといいたくなるってものです。

 でもって青い花。何もいえねえ……。ハッピーエンド大好きマンのしょーしきはもうなにもいえねえ……。ともあれ、これからエロエフを読む人、単行本派の人は必ず青い花1巻1話・2話を読んでから最終話を読むことをお勧めします。そうすることによりアニメ版青い花最終話を見た時のような快感が訪れることでしょう。

 そしてインタビュー。これが読みたければ今すぐ書店にダッシュしてエロエフを買った方がいいです。アニメでの高山文彦の仕事の仕方がヤバい。爪の垢煎じて誰かに飲ませたい。3巻までで終わることとふみちゃんの目覚めで始まる所と各部原作の改変に震える。それでいて原作を外さない。いい仕事しすぎ。

 まあ、青い花が王道で終わったのに対し放浪息子は文字通り放浪しているのでそうそう原作に沿った原作改変をするのも難しいだろうというのはありますけどもね。でも中学生編から始めるのはさあ……みたいな話は私自身アニメ放浪息子の記憶が薄れてるしいうべきことは既に書いてるのであえて今更いいませんけども。

 あとは単行本最終巻と9月に出るBD-BOXと新作と淡島百景の更新が楽しみです! 死んでられねえ。