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しょーしきのしょーしつてん

消失点を探そうと思います

小学校の帰り道を思い出してみた

 ふと小学校の頃の帰り道について思いだしたことがあるので書いてみることにした。何を思い出したのかっていうと、道中でやりながら歩いていた「缶蹴り鬼」のこと。何をやっていたのかってのは文字の通り、鬼の人が感を蹴って、それが当たった人が次の鬼になって進んで行くだけ。車危なくないかと思われそうだけど歩道を歩いていたので別に問題はなかった。性質上、鬼だけが正面を向いていてそれ以外の人は後ろ歩きになるので実はとても危ない。はずなのだが、あまり転んだ記憶がないのもまた不思議。
 さて、鬼が缶を蹴るだけの遊ぶなんだけれども、毎日の用にやっているとそれなりにセオリー・テクニックというか暗黙の了解的なルールが出来てくるのも当然で、今回はそれを思い出しつつ書こうかと思い立ったってワケ。
 まずルールに関して、鬼以外が後ろ歩きをしているので、転んだときに缶を当てられた場合はノーカン扱い。その間に周りの人間が距離を取ったり鬼が詰めてきたりはせずに、起き上がってから再開。辺り前のような感じだけど、誰もいいはじめてないのにそう決まっていた。
 次に、車道に缶が飛び出した場合。ある程度なら、車が来ないのを見計らって拾いに行く。手を使ってもよい。道路の反対側にいったりなどして拾ってくるのが不可能な場合は新しい缶を探す。車道に飛び出した缶が車に踏まれた場合も同様。一度、大型トラックが缶を踏まずにスルーしかけたかと思いきや後輪に轢き潰されたことがあって一同「セー……フッ!?」となったことがある。普通縁石があるから道路に飛び出したり反対側まで飛んだりしなくないか? と思われるところなんだけども、それが何故か飛んでいくんだよなあ……。
 それから、鬼の判定について、缶が続けて二人に当たった場合、後から当たった人が鬼になる、というものもあった。鬼が蹴った缶が一人目に当たり、反射してもう一人に当たった場合は二番目に当たった人が鬼になる。これも一人目セーフとかいっていた。
 テクニックについて。まず選ぶ缶はスチール缶が最適だった。アルミ缶だと蹴っている間に変形してまともに蹴れなくなったり、思いっきり振りかぶって蹴ると靴が刺さったりするので。特にミスティオのようなロング缶だと起こりやすかった。道路の転がっていることが多いスチール缶といえば缶コーヒーの空き缶が圧倒的に多くて、樽型の缶の人気が高かった。樽型っていうのは今でいうならダイドーの自販機で売ってるブラックのコーヒー。当時の何の商品だったかは忘れたけど、オレンジ色の、マックスコーヒーのような色合いの缶だった記憶。新製品で珍しい形だったてのもおそらく関係ある。この樽型の缶が人気だった理由はもう一つあって、「回転蹴り」が容易で勢いがあったというのが大きい。この「回転蹴り」というのもテクニックの一つで、缶を蹴る前に縁の部分を思いっきり踏みつけ、その場で缶を回転させた状態で蹴ることを指す。回転しているので勢いがあり、且つ縁石などにぶつかった時に不規則な反射をするのでかわしづらい。この回転蹴り、缶がうまく回転せずに踏んだ勢いでそのまま前方に吹っ飛んでいったり、ふんづけた方と反対側が跳ねあがって縁石を超え車道に飛んでいったりと、とにかく滅茶苦茶なことになるので皆回転蹴りをやっていた。無論ながら発見は偶然で、たまたま缶をふんづけたところその場でくるくる回転したというのが発祥だった気がする。
 ゲームの終了は、大体一緒に帰っている人が二人以下になったら。一対一でやるのは不毛だし、一人になったらそもそもゲームが成立しない。道路の幅にもよるが、大体3~4人でやるのがおススメ。それ以外の終了条件は、蹴るための缶が轢かれたり吹っ飛んだりで無くなった時点。なので、缶がいっぱいある時はストックして置いたりもしていたはず。それで思いだしたけれども、缶が二つある時は鬼が缶を二つ蹴って進めていく場合もあったりした。その場合、二個の缶が二人に当たった場合も鬼は一人でやることになる。また、解散してゲーム終了となった場合、最後に鬼だった人にはその時使っていた缶を家まで蹴って帰る権利が与えられた。勿論だからといって全員が家まで蹴りながら帰るわけではないし、途中でどっか見えないところに蹴り飛ばしたりしておしまいになるわけだが。
 しかし不思議なのは、何故か蹴る対象になるのは「缶のみ」で、普通の石とかペットボトルとかは何故か誰も蹴っていこうとしなかった。勿論稀にはあっただろうけど、それもたまにはペットボトルでいいかーというノリで、決して缶の代わりにペットボトルを見つけたぞ! うおおおおおお!! みたいなのではなかったのだから、本と何故みんな揃って缶だけを選んで蹴り飛ばしいたのか、今になってもいや今になったからこそ本当に分からない。謎。