しょーしきのしょーしつてん

消失点を探そうと思います

東北地方太平洋沖地震の動画を見よう

 いつの間にやらブログを更新しないまま1年になりました。皆さまお元気でしょうか。今回は東日本大震災の話をしようと思います。
 東日本大震災からはや7年。7年といったら震災後に生まれた子どもが小学校に入り13歳の女子中学生が成人式を迎える年月でありまして、テレビ等では震災の記憶が薄れているとかなんとか繰り返し繰り返し語られています。されど人は「いやいやそんなこと言ってもあの時は非常事態だったし忘れるわけなかろうがよ」と、思っているのではないでしょうか。あの時の地震の揺れとテレビ報道と物不足と国全体を包み込んでいたやばい空気はこの先忘れることはないだろう、と。
 しかし私は疑問に思っています。覚えているのはその時の「雰囲気」であり「空気」であり「感覚」なのではないだろうかと。あの時見たテレビの様子を見て「驚いた」ことは覚えていても、じゃあその動画の内容までははっきりと覚えていない人もいないんじゃないでしょうか。また、その感覚というのも、東北地方で激震を身をもって体験した人もいればそうでもない人もいる訳で、例えば目の前で自分が住んでいた家や街が破壊されていくのを見る感覚というのはその場にいた人間にしか分からないということを考えると、自分の感覚を覚えていることにどこまで意味があるのだろうかと。で、前置きが長くなりましたがじゃあその当時の動画を改めて見てみようじゃないかというのが今回の記事です。定期的に当時の動画を見るのが趣味の私が適当にピックアップしました。大体の解説をつけながら行きます。ほとんどがニコニコ動画からなのはご容赦いただきたいんですが、そもそも地震当時から今に至るまででインターネット動画サービスの移り変わりが早いのが悪い。

 ・NHK地震報道を発生直前から見る
 
 基本中の基本の動画となります。今年の3月11日は日曜日なので時間がある方は自分を当時と同じような環境において現実の時間に合わせて視聴してみるのがお勧めです。つっても7年もたってれば生活環境も変わるとは思いますが。

 ・地震発生の瞬間現地の様子
 
 現地の揺れの様子を追体験してみましょう。冒頭の岩手県一関市などは過去にも岩手宮城内陸地震で震度6を観測した地域であったりもします。つっても内陸なので津波の心配はない地域ですが。この動画から北関東、南関東のほうまで辿れるので自分の住んでいる地域を探してみるのもよいでしょう。動画全体に全体にいえるのですがとにかく揺れが長いのが分かると思います。長い揺れだったで終わらずに何分間揺れていたのかを確認してみましょう。

 ・津波が町に来る瞬間・南三陸町
 
 揺れの次は津波の様子を見ていきましょう。本動画は南三陸町の動画です。この動画で避難している人は観光やらなんかで来ている人ではなく、実際にその地に住んでいる人のはずで、目の前で自分が人生を過ごした場所が壊れていく瞬間を目の当たりにしているわけです。そういった意味で田舎で建物が少なく人口が少ないからといって軽視できるものではないと思います。

 ・津波が町に来る瞬間・気仙沼市
 
 南に移動しまして気仙沼から。この動画は上の動画よりも更に海に近く、船が押し流されている様子がよくわかります。電柱がバキバキに折れていく様子なども映し出されており、破壊力というよりも津波の持っているエネルギーがどれだけかがわかる動画です。

 ・津波が町に来る瞬間・陸前高田市
 
 さらに南に行って岩手県に入り、陸前高田の動画です。地震の後の7月頃に私自身も陸前高田に行ったことがあるのですが、本当に何もない場所になっていました。陸前高田は地形的に山と山の間に挟まれた平野部に市街地がある格好になり、津波が町全体を襲いまっさらな土地にしてしまいました。
 また、これらの三陸リアス式海岸地域全体にいえることなのですが、正面からは波が来ていなくても側面から波が回り込んできている様子が何度も見られます。
 
 ・閲覧注意 津波に流されている人の声
 

 津波がぶつかる家の中から撮影されている動画です。途中から津波に流されている人の声が聞こえてきます。そういうのが苦手な人は見ない方がいいです。

 地震当日の動画はこんなところでしょうか。というか全体の流れを見たければ一番上のNHKの中継の様子を通して見るのが一番いいかと思います。

 ・どっかのバカ
 
 被災地域の人間がキレるを通り越して唖然とした復興大臣の発言の模様。何がしたかったんでしょうねこの人。

 ・地元を見た議員の声
 
 タイトルがちょっとアレですが。現在毎週のように謝罪と遺憾の意を表明してすっかり馴染みの顔となった小野寺五典議員の野党時代のテレビ出演の模様。いつの放送なのかは分からないですが、動画中で現地はまだ停電しているといっているので地震後1週間から2週間といったところでしょうか。

 ・きちんとプロが編集した動画
 
 釜石ケーブルテレビが作成したドキュメント映像。地震の瞬間から自衛隊派遣の様子まで映っています。