しょーしきのしょーしつてん

消失点を探そうと思います

【ハトクラ】勝率2割のへっぽこ子爵のラオリリ講座

 Q.勝率2割で子爵までいけるの?
 A.戴冠式までいって延長戦で負けるを繰り返すと降格の恐れなく辿りつけます

 さて、ハートオブクラウンのWeb戦績システムであるWebカリクマを見てみますと、第一皇女第二皇女ともにあまり人気がないことが分かります。まあ順当に考えてみると、1番目はクラムクラム安定で、2番手にベルガモット、となると3番手は4番手に取らせないようレイン&シオンといったパターンになり、どうしてもルルナサイカやラオリリは双子を追い切れない、見たいなことが多いと思われます。

 そこで今回はラオリリについての使用法をさらりと考えてみようかと思います。

・基礎知識
 ラオリリの強みは、なんといっても擁立時に宮廷侍女×5=10点分の継承点を確保できることにあります。セットする手間はあるとはいえ、ルルナサイカの基礎点6点を上回り、残りの10点を擁立前に確保しておけば、擁立後はデッキが一週するまでセットし続ければ戴冠式を迎えることができます。この爆発力をどうやって生かすかが重要です。
 また、10点の継承点を宮廷侍女でまかなうため、追い立てられた魔獣での妨害や、コインが出づらい呪い場には比較的強く、妨害に苦しむクラムや双子に対して大きなアドバンテージを得ることができます。ただし、近衛騎士団のような山札を捨てるカードに対しては非常に弱く、運が悪いと公爵なども含めて10点近くの継承点を捨て札にされる危険性もあります。
 それと、擁立時に20点の継承点を確保できるので、擁立時に購買力が下がっても問題ないことも頭に入れておくといいでしょう。大都市を擁立に使ってしまうと大きく購買力が下がってしまい、擁立後に公爵を買うのが難しくなってしまうため、できれば避けたいところですが、擁立後に継承点を買い足す必要がないラオリリは大都市を擁立に使ってしまっても問題ありません。

・擁立タイミング
 当たり前ながら、宮廷侍女が5枚以上残っているタイミングで擁立しないといけません。もし宮廷侍女が5枚無いようならばルルナサイカを選んだほうが良いタイミングもあるでしょう。また、擁立後すぐに獲得した宮廷侍女のセットを始められるように、リシャッフルと同時に擁立するのが望ましいです。リシャッフルが近くなってきたら、デッキの中身から擁立できるかどうかを考えながら買い物をしましょう。

・買うべきカード
 ラオリリと相性の良いカードは次の通りです。
 1.願いの泉
 基本カードにしてほぼ必須のカード。擁立後ひたすらセットするのが仕事のラオリリにとって、デッキを回すことのできるドロー系カードは必須と言えるでしょう。代わりに錬金術師なども有効です。ただし見習い魔女は2枚のうち1枚を捨て札にしてしまう可能性があるので気をつけましょう。
 
 2.割符
 デッキ枚数が一度に5枚増えるため、デッキ枚数がどうしても増えます。また、セットの際に余計なカードが混ざっているとどうしても時間がかかるので、割符で出来るだけ農村や見習い侍女を追放しておくと追い上げが届きやすくなります。また、割符を生かすために早馬や補給部隊もあるとよいでしょう。特に2-5スタートで早馬→割符ととったり願いの泉→割符と取るのは序盤の追放を早めることができる必須パターンであり、錬金術師よりも優先してもいいかもしれません。

 3.お金好きの妖精
 どうしても擁立時に農村が混ざってしまう! という状況を回避するためにコインカウンターを置いておくのは重要なテクニックです。これは公爵を買うときにもいえます。また、後述の皇室領との相性も悪くありません。

 4.魔法の護符
 いわゆる「ぬるー式対魔」と呼ばれる戦法が存在し、対魔防衛戦線や呪い場で有用なテクニックといわれています。これは魔法の護符・都市・お金好きの妖精を利用して速攻ででラオリリを擁立し、宮廷侍女や呪いを魔法の護符でコインに変換しつつ宮廷侍女を10枚集めるという戦法です。前述のお金好きの妖精と同様に、農村を1コインに変化させることができるので、ナイス擁立を狙いやすくなります。呪い場・魔獣場なら1枚あってもよいでしょう。

 5.皇室領
 継承点をセットしたターンは買い物ができないため、そのターンに出たコインは無駄になります。そこで、皇室領を直轄に置いておくことにより、セットするターンにも継承点を継ぎ足すことができます。お金好きの妖精でコインカウンターを継承点カウンターにすることもできるので、非常に相性が良いカードです。擁立時に絡めることができればベストです。

 6.公爵
 擁立前に最低1枚は確保しておきたいです。可能ならば2枚確保しておき、擁立後ひたすらセットして行くことでデッキ一週で戴冠式を迎えることができます。皇室領があるならば無理して取る必要はありませんが、その場合クラムに追いつけなかったり双子に敵わなかったりすることが多いので気をつけましょう。

 7.召集令状
 いざというときのために。ドローカードが手に入らなかったり、近衛騎士団が跋扈する場合などは1枚キープしておくといいかもしれません。

・基本的な立ち回り、開幕のハンド
 速攻をするか追い上げに使うかで戦法は多少異なります。まずは上記のカードを買うために動いていき、そうでなければ都市を買っておくのが定石となります。初期ハンド2-5で早馬と割符を取っておくのが安定で、もし早馬を取られたら願いの泉を取るのが安定です。もし開幕で買えなくても道中で1枚は確保しておきたいところ。後に5金が出た時に都市と一緒に買っておくのが良いでしょう。
 序盤に継承点、特に公爵を買っておくために、大都市は2枚以上確保しておきたいところ。無論擁立は遅くなりますが、擁立までに継承点を20確保するのが何よりも大事ですので、そこは気にしないようにしましょう。ただし、序盤に公爵を買って擁立に備えていると、速攻クラムが宮廷侍女をカットしにくることもあるので、その辺は読み合いです。
 公爵が2枚取れた、8~9ターン目くらいになったら擁立を考えましょう。周りの継承点の様子には十分注意してください。もしラオリリで追い越せないと判断したならば他の有力な姫、残っていれば双子、あるいはルルナサイカも選択肢に入ります。目安というほどでもありませんが、大都市が多く残っている、公爵が9枚以上残っている、結盟コンボ、カリクマも冠も動いていない、くらいの状況ならば大体追い越せると考えていいでしょう。特に、先行して擁立した人が呪いや魔獣、サムライで苦しんでいるようならば追い越せる可能性が高いです。
 継承点が足りてるのでしたら擁立に大都市を使っても構いませんが、後から買い足す必要があるならば温存しておきたいところです。また、擁立は基本的にナイス擁立が前提ですが、20点を超える継承点を確保していたり、呪い場で速攻をしたいときなどは多少のマイナスがあっても擁立して構いません。
 擁立後はひたすらセットになりますが、セットの速度を速めるために願いの泉があるとよいでしょう。交易船や割符といった連結の無いカードでもばんばん出してドローを増やしていって構いません。そうしないと双子に追い越されたり近衛騎士団に落とされたりします。
 
 上記の戦略を取っていた場合、追放とドローがうまくかみ合うことによりまれに11金が発生することがあります。そうした場合はカリクマ取って公爵買ってルルナサイカで周囲に絶望を与えましょう。(6+6+8=20)

・おわりに
 以上適当に書いてみましたが、上記の戦略は何ら難しいものではなく、「やってることは購買力を増やして公爵を2枚取ったらラオリリを擁立する」というそれだけです。これは速攻クラムに次ぐ初心者向けの戦法であり、特に周りが初心者の場合は擁立後の爆発力で相手を驚かせることができるでしょう。ただし、ランクマッチだと段々に相手もそれに対策してくるようになるので、上記の必要カードを揃えていったり、自分なりに対策を立てていくといいでしょう。あとはキャラ愛で何とかなる。

 書くときにイメージ・参考にしたサプライ:祖国の興隆、対魔防衛戦線、闇市カーニバル等